4人そろって、スクリーンへ――。テレビアニメ『名探偵プリキュア!』の劇場版『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』が、9月18日より全国公開される。『キミとアイドルプリキュア♪』『わんだふるぷりきゅあ!』のプリキュアも集結する本作では、作品ごとに異なる“プリキュアカラー”が交差し、4人の名探偵プリキュアが新たな絆を紡いでいく。このたび、キュアアンサー/明智あんな役の千賀光莉、キュアミスティック/小林みくる役の本渡楓、キュアエクレール/帆羽くれあ役の長谷川育美、キュアアルカナ/森亜るるか役の東山奈央にインタビュー。劇場版で浮かび上がった4人ならではの関係性、歴代プリキュアとの共演、子どもたちから届いた声、そして世代を超えて心に寄り添う物語の魅力を語ってもらった。
■謎解きはキービジュアルから始まっていた! 4人集結に胸が高鳴る劇場版
――映画の台本を初めて読まれたとき、特に胸が高鳴ったポイントを教えてください。
千賀:やはり、『キミとアイドルプリキュア♪』『わんだふるぷりきゅあ!』の歴代プリキュアが登場すると知った瞬間ですね。「もう大丈夫だ」と思えるような、プリキュアならではの頼もしさと安心感がありました。先輩たちに背中を押され、私たち『名探偵プリキュア!』チームがそのバトンを受け取って、クライマックスへ向けて立ち向かっていく。その流れに一番ワクワクしました。
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本渡:名探偵である私たちが、映画の中でダメダメたちとどのように対峙するのか。そこに『キミとアイドルプリキュア♪』と『わんだふるぷりきゅあ!』のみんなが加わることで、どんな化学反応が生まれるのだろうかというところで、歴代のプリキュアは作品ごとにテーマも戦い方もそれぞれかなり異なるので、その組み合わせが最初からとても楽しみでした。
長谷川:映画では、テレビシリーズとは立ち向かう相手も変わってくるので、『名探偵プリキュア!』のメンバーがテレビとはまた違った姿を見せてくれることが、すごく楽しみでした。
それに、ビジュアルを見た段階から、「この妖精たちは何者なんだろう?」「この女の子は一体……?」と、気になる要素がたくさんあって。ビジュアルだけでもどんどん想像が広がり、映画ならではの『名探偵プリキュア!』の姿に胸を躍らせていました。
東山:まず、分厚い台本が2冊もあったんですよ。それを手にした瞬間から、「ここに、どれほど壮大な物語が詰まっているんだろう」と、ものすごくワクワクしました。
キービジュアルにも、「この石は何だろう?」「新しいキャラクターたちが身につけているものには、どんな意味があるんだろう?」と、想像をかき立てられる仕掛けがいろいろとあって。物語に触れる前から、すでに謎解きは始まっているんだということにも胸が高鳴りました。
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――当初は謎に包まれていたキュアエクレールとキュアアルカナ。改めて“4人の名探偵プリキュア”が並び立つ姿をご覧になり、どんな思いが込み上げましたか?
千賀:これまでは、あんなとみくるのバディを中心に物語が進んできました。映画をご覧いただくと分かると思うのですが、好奇心旺盛なあんなとみくるがどんどん前へ出て、自分たちの足で調査していく。その少し後ろから、先輩であるくれあとるるかが2人をじっくりと見守りながら、推理を深めていくんです。先輩たちが後輩を支えてくれているような、4人だからこその関係性が見えてきました。
長谷川:そうなんです。私もエクレールを演じながら、アルカナも含めて「4人がそろうと、こんなチームになるんだ」と感じました。それぞれの立ち位置や関係性が見えてきたことで、4人に対する解像度が一段と高まりましたし、映画だからこそ見えてくるチームの形があると思います。
東山:4人で一つのチームではあるのですが、劇中では意外な組み合わせに分かれて行動することもあるんです。それがすごく新鮮でした。テレビシリーズではキュアアルカナになってからまだ間もないこともあり、私自身も「この組み合わせでは、こんな空気感になるんだ」と新しい発見がありました。皆さんにも、これまでとはひと味違う新鮮な感覚を味わっていただけると思います。
本渡:映画収録をした段階では、テレビシリーズのアルカナはまだアルカナ・シャドウの状態でしたので、私自身もひと足先に「4人になると、こんな雰囲気なんだ!」という驚きや喜びを感じながら演じていました。
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プリキュアの4人はもちろん、妖精たちも集結し、クライマックスに向けて全員があんなへ全力でバトンをつないでいく。その姿が本当に熱くて。「これが4人の名探偵プリキュアなんだ」と、映画を通して強く感じました。
■三者三様の“プリキュアカラー”が交差 先輩たちから感じた絆と積み重ね
――本作には『キミとアイドルプリキュア♪』『わんだふるぷりきゅあ!』のメンバーも登場します。それぞれの作品に抱いていた印象と、共演を通して感じた各チームならではの魅力を教えてください。
千賀:『わんぷり』には、穏やかで温かく、かわいらしい印象を抱いていました。ワンちゃんチームと猫ちゃんチームでキャラクターの個性がはっきりと異なるところも、すごくすてきだなと思いながら見ていました。
一方、『キミプリ』チームは、とにかく「キラッキランラン♪」なんですよね。アフレコ中も、お芝居をはじめ、皆さんのすべてからキラキラしたものがあふれていました。『キミプリ』『わんぷり』、そして私たち『たんプリ』と、それぞれにはっきり異なるチームカラーがあることを強く感じました。
本渡:スケジュールの都合もあり、実際に同じ時間帯で収録できたのは『キミプリ』の皆さんだったのですが、特に印象に残っているのが歌唱シーンです。歌だけを別に分けて収録するのではなく、アフレコの流れのままその場で歌われていて、「ここで、このまま歌うんだ!」と驚きました。歌も素敵すぎて「さすがアイドルプリキュアだな」と、そばで聞きながら感動していました。
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長谷川:実際にご一緒すると、皆さんがチームとして積み重ねてきた時間を強く感じました。変身シーンなどは、久しぶりに収録された方もいらっしゃったと思うのですが、まったくブランクを感じさせないほど息がぴったりで。その姿を見て、「プリキュアチームは、こうして一つになっていくんだ」と感じましたし、私たちもこれから頑張ろうと、あらためて気持ちが引き締まりました。
東山:同じ『プリキュア』シリーズでありながら、作品ごとにカラーがまったく違うことを強く実感しました。『プリキュア』は毎年、新しいことに挑戦し続けているシリーズなんだなと。
バトルシーンの収録では、それぞれのチームカラーを明確にしたいというディレクションがありました。『わんぷり』は、戦わずに、相手を抱きしめて浄化することで解決していくので、ほんわかとした優しさを感じられるように。一方の『キミプリ』はよりパワフルなかっこよさを押し出したい、というディレクションだったと思います。
その中で『キミプリ』の皆さんから、「力強さも大切だけれど、私たちには“キラッキランラン♪”も欠かせないよね」と確かめ合うようなアイコンタクトを感じて。言葉を交わさなくても、さらにキラキラの成分を乗せていく姿が、本当にかっこよかったです。
だからこそ、私たち『たんプリ』も負けないように先輩方に食らいついていく気持ちで、全力で収録に臨みました。
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――同じブースで収録された『キミプリ』メンバーとの交流や、アフレコ現場で印象に残った出来事を教えてください。
東山:収録では、作品ごとに固まって座るのではなく、私たち『たんプリ』メンバーの間に『キミプリ』の皆さんに入っていただいたんです。いろいろなメンバーが交ざるように座ったので、自然とたくさんお話しすることができました。
長谷川:私の場合、事務所の先輩である高森奈津美さんが、『キミプリ』でキュアキュンキュン/紫雨こころを演じていらっしゃるんです。収録の前日には、個人的に「キュアエクレール役、おめでとう」と連絡をくださいました。
さらに、「これから子どもたちにたくさんのパワーをもらって、そのパワーをみんなに返していけるように頑張ってね」と、すごくすてきなメッセージもいただいて。その翌日にアフレコでご一緒できたので、めちゃくちゃうれしかったです。先輩のお芝居を後ろから拝見しつつ、『キミプリ』のアイドルの皆さんを存分に堪能させていただきました(笑)。
東山:映画を収録していた時点では、世の中にはまだエクレールの正体が明かされていなかったんですよね。『キミプリ』チームの皆さんも、台本を読んで「長谷ちゃんだったんだ!」と知ったと思うので、より一層「おめでとう!」という雰囲気があったよね。
長谷川:高森さんは香盤表を見て連絡をくださったのだと思います。私もずっと高森さんとプリキュアのお話をしたいと思いながら過ごしていたので、ようやく話せたことが本当にうれしくて。
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別の現場でも、高橋ミナミさん(※「高」は正式には「はしごだか」)から「プリキュアなの?」と聞かれたことがあったのですが、そのときはまだお話しできなかったんです。今回、ようやく皆さんと堂々とご一緒することができて、「やった!」という気持ちでした。
千賀:収録当日、『キミプリ』の先輩方は、ご自身のキャラクターのイメージカラーを取り入れた服で参加されていたんです。私も2日目は紫色を取り入れて臨みました。
お互いの服を見ながら、「その色、キャラクターのイメージカラーですよね」とお話ししたりして。特に高橋ミナミさんは全身でキャラクターの色を表現されていて、そうしたお話ができたことも楽しかったです。
本渡:私は、キュアズキューン/プリルン役の南條愛乃さんと、お互いの髪色についてお話ししました。私が「きれいなハイトーンですね」とお伝えしたら、南條さんから「そちらこそ」と返していただいて(笑)。普段のヘアケアにかかる時間や維持のために努力していることなど、ハイトーン同士ならではの会話で盛り上がりました。
■大スクリーンと声援で完成する映画 家族で語り合ってほしい“心の謎”
――テレビシリーズの放送開始から約半年。子どもたちから寄せられた反響や、プリキュアが愛されていることを実感した出来事を教えてください。
千賀:奈央さんと一緒に、プリキュアショーを観覧させていただく機会があったんです。目の前のお子さんたちが、声が枯れてしまうんじゃないかと思うくらい大きな声で「頑張れー!」と、全力で応援してくれていて。
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「一緒に踊ろう」という場面では、みんなが「なぜ?謎?!ANSWER」のダンスをとても上手に踊ってくれたんです。その姿が本当にかわいくて、うれしかったです。
東山:心癒やされる光景が広がっていましたよね。みんなが、それぞれの“推しプリキュア”の衣装を身にまとってくれていることにも、本当に感動しました。
千賀:この世にある愛おしいものを、すべて詰め込んだような光景でした(笑)。
長谷川:私は当時、まだエクレールの正体が明かされていなかったので、皆さんから「プリキュアショーに行ってきたよ」と聞くたびに、「私も行きたいけれど、まだ行けない……!」という思いがあったんです。これからは、子どもたちがプリキュアを一生懸命に応援している姿を、実際に見に行きたいですね。
私が反響を感じていたのは、姪っ子や友人の子どもたちなど、身近な子たちの姿でした。私がエクレール役であることをまだ明かせない時期に、友人から「子どもがエンディングをすごく踊っているよ」「アルカナ・シャドウが大好きなんだよ」と動画や近況が送られてきて。みんなが本当に楽しみながら見てくれているんだなと、ほっこりすると同時に、「早く自分の役を言いたい!」と思っていました。
本渡:私は身近に小さな子どもがいないので、残念ながら直接反響に触れる機会があまりなく…。でも、現場では皆さんが「ショーに行ってきたよ」と話してくれたり、千賀さんが姪っ子さんの動画をみんなに見せてくれたりして。それを見たり、聞いたりした時に「愛されているな」と実感できてうれしかったです。
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ほかにも、親御さんがお子さんのためにプリキュアの髪型を再現したりしているという話を耳にします。子どもたちだけでなく、家族みんなの心に届いているんだなと。プリキュアをきっかけに家族の会話が増えたり、絆がより深まってくれていたらいいなと思います。
千賀:昨日も姪っ子とテレビ電話をしたんです。「今は誰が好きなの?」と聞いたら、「アルカナ・シャドウ」って(笑)。
東山:キュアアルカナの姿を見たら、びっくりするかもね(笑)。
――最後に、劇場版ならではの見どころとともに、映画を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
千賀:4人がそろったからこそのチームワークが、存分に発揮されている映画だと思います。これまで明るく前向きな姿を見せてきたアンサーが、今回は心がくじけそうになる瞬間もあって。でも、仲間たちに支えられながら、もう一度立ち上がり、困難に立ち向かっていきます。
私自身、演じながら胸を打たれたシーンがたくさんありました。ぜひ、アンサーの葛藤と、彼女を支える仲間たちの絆に注目しながら楽しんでいただけたらうれしいです。
本渡:今作には、かりんちゃんという映画オリジナルキャラクターが登場するのですが、多くの方が心のどこかに彼女と同じ思いを抱えているのではないかと思います。
この映画を通して、かりんちゃんと一緒にさまざまなことを知り、大切なことを優しく教えてもらえる。観終わったあとには、少しだけ心が生きやすくなったり、自分のことを今よりも好きになれたりするのではないかなと、あらためて作品を見返して感じました。お子さんやご家族をはじめ、本当にたくさんの方へ届いてほしい映画です。
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長谷川:この映画の中心にあるのは、きっと誰もが一度は抱いたことのある気持ちだと思います。私も初めて台本を読んだとき、「分かる。私もこう思ったことがある」と強く共感しました。皆さんにも、ご自身の心と重なる部分がたくさんあるのではないでしょうか。
一方で、小さなお子さんの中には、まだその気持ちを経験したことがない子もいるかもしれません。でも、成長してからもう一度この映画を見返したとき、初めて気づくものがきっとある。今だけでなく、その子たちの少し先の未来まで、心に持っていってもらえる作品になっていると思います。
そして、プリキュアが繰り広げる、映画ならではの大迫力のシーンも盛りだくさんです。ぜひ劇場の大きなスクリーンで楽しんでください。
東山:今回の映画は、本当に深いです。小さなお子さんから親御さん世代の大人まで、それぞれの胸に響くメッセージがたくさん詰まっています。鑑賞後に「どんなふうに感じた?」と、親子や家族で語り合うきっかけにもしていただけたら、すごくすてきだなと思います。
そして、音楽が本当に素晴らしいんです。収録現場でも、その話で持ちきりになるほどでした。その音楽の力を、映画館の大スクリーンと大音響で体感できる。さらに、子どもたちが「ポチタンミラクルライト(※)」で一生懸命に応援してくれる。その応援まで含めて、観客の皆さんと一緒に完成する映画だと思います。ぜひ、たくさんの方に劇場で楽しんでいただきたいです。
(取材・文・写真:吉野庫之介)
『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』は、9月18日より全国公開。
※「ポチタンミラクルライト」の配布について
・中学生以下の小人に限ります。
・劇場により数に限りがございます。
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