第39回東京国際映画祭特別招待作品となった映画『羊の皮を着たケモノ』のワールドプレミアが28日に行われ、ダブル主演の鈴木伸之と柏木悠(超特急)、監督の楊礼平(ヤン・リーピン)が登壇した。 「BLアワード2022 ディープ部門」第13位、「BLアワード2024 ディープ部門」第3位を獲得した九號(きゅうごう)氏による大人気BL漫画「羊の皮を着たケモノ」(徳間書店 Charaコミックス刊)を実写映画化した本作。前半の明るく甘い青春ロマンスから、後半のダークでハラハラさせるサスペンスへとガラリと変わる緩急のあるストーリー展開が観るものを惹きつけ、罪と赦し、家族といった深いテーマにも触れる新感覚のボーイズ・ラブ作品だ。
ワールドプレミアで鈴木は「短い時間ですけど、この作品の魅力をさらにお伝えできるようなお話ができたらなと思っております」、今回が東京国際映画祭初参加となる柏木は「本日はとても天気が良くて、(先日、参加した)レッドカーペットの時は大雨で、まさか室内の時に晴れるという逆の現象が起きてしまいましたけど…(笑)、今日はみなさんと一緒に楽しい時間を過ごせたらなと思います」とあいさつ。
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本作で初共演となったお互いの印象について聞かれ、鈴木は「本当に一生懸命な方で大地くんと重なる部分もすごく多い方だなと思いましたし、この2人で作り上げていかなきゃいけない作品だったので、たぶんプレッシャーもものすごくあったと思うんですけど、それを感じさせないぐらい、本当に現場でも明るく、太陽のようにいてくださったので、最後まで楽しく走り抜けられて、本当に大地くんが悠くんでよかったなというのはすごく思っています」と回答。
これを受けて柏木も鈴木の印象について「本当にもう優しすぎて、初めてお会いした時も、鈴木さんから連絡先を聞いてくださったり、クランクインの時も、やっぱり最初がすごく大事だと思っていたので、いろいろ考えていたんですけど、鈴木さんが『じゃあ、一緒に本読みする?』と言ってくださって、僕の中でそれが、緊張がほぐれた瞬間でもあって、そういうひとつひとつの優しさに救われましたし、一緒にできて幸せでした」と語り、初共演ならではのエピソードを明かした。
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脚本を読んだ際の印象や、キャラクターを作り上げる上で意識したことについて話題が及ぶと、鈴木は「複雑な家庭で育った経緯を台本の中から感じたので、“目に光が入っていない”人物にしたいなというのが第一に浮かびました。大地くんと一緒にお芝居を作っていく中で、2人の目線のやり取りだったり、空気感だったり、撮影中に生まれたものもすごく大切にして作り上げていきました」と役作りへのこだわりを告白。
柏木も「原作を読んで、大地くんは純粋ではあるけど、その純粋でまっすぐなところが(井川に)刺さるような部分をどのぐらい体現できるか? というのが、自分の中でも悩んでいたところでした。でも、鈴木さんのお芝居を受けて、考えることもなく、自然とそういうことができていたので、いろいろ意識はしていたんですけど、現場で鈴木さんのお芝居からいただいたものを、僕はそのまま出しただけで、本当に鈴木さんのおかげでできたのかなと思います」と振り返り、それぞれがお互いの存在を大切にしながら、役に向き合った過程を明かした。
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撮影中の印象的なエピソードについては、鈴木伸之が「ほとんどが(柏木悠と)同じシーンだったので、気づいたら弁当を一緒に食べながら、台本の話をしていました。(柏木悠とは年齢が)一回り以上、離れているので、僕も普段はあまり、人を引っ張っていくタイプでもないんですけど、今回は、自分からの方が言いやすいかな?と思って、声をかけさせてもらいました」と当時の思い出を披露。
柏木悠はその言葉に「鈴木さんがいつも『やりづらいところない?』とか、本当にささいな部分や疑問点について、すごく聞いてくださって、僕がちょっと『これ、やりづらいかも…』と思っていたところにちゃんと気づいて言ってくださるんです。そういう環境づくりからしていただけたことが、本当に嬉しかったですね」とうなずき、撮影現場の雰囲気がうかがえるトークに会場は温かいムードに包まれた。
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また、漫画原作の実写化にあたって意識したことについて、監督は「原作が本当に素晴らしく、お2人の現場でのやりとりも素晴らしかったので、そこを大事しながら、映画として、どう表現するか?というのを考えていきました。お2人が意見や考えを僕に話してくださり、相談しながら一緒にキャラクターをつくっていくということを大事にしました」とコメント。原作の魅力を大切にし、2人の芝居を活かしつつ、どのように生のキャラクターとして作り上げていくかというこだわりを語った。
完成した本編を観た感想や見どころについては、鈴木伸之が「心が温まる気持ちがすごく映画から伝わってきて、同時にすごく感動もしました。現場で撮っていた時に感じた以上に、すごく良い作品に出会わせてもらったなという、感謝の気持ちが生まれたのを覚えています」、柏木悠が「自分自身が出る映画は初めてでしたが、緊迫感や心情が映像からすごく伝わってきて、見ていて本当に心が温まりましたし、心が揺さぶられるような感覚で、見ていて楽しかったです」とそれぞれコメント。
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最後に鈴木は「本当にいろんな縁を感じる作品で、僕にとってもすごく大切な1本になりましたので、ぜひこれからも応援のほどよろしくお願いします」、柏木悠は「この作品は、本当にみんなで作り上げた作品で、ひとりでも多くの方の背中を押すような、誰かの心を救うような、そんな作品になっていると思いますので、たくさんの方々に見ていただいて、もっともっと映画というものを楽しんでいただけたら嬉しいです」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
映画『羊の皮を着たケモノ』は、12月11日より全国公開。
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